Q-Collaboとは

新しい品質情報システムの視点…クオリティ・コラボレータ Quality Collaborator(Q-Collabo)

現代の製造業は、SCM、ERPや、PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)などのシステムの導入をはかり、モノ造りのプロセスをくまなくカバーするとともに、経営効率、競争力、市場対応力の強化を図っています。

製造業の全体システム
▲製造業の全体システム

クオリティ・コラボレータ(Q-Collabo)は、製造業の基幹システムが作り出す情報を元に、それらを品質も観点から新たに関係付けすることによって、潜在的な問題の把握や再発の防止を図るための仕組みです。
図は、表面化した不具合や事故の背後に、その10倍のいわゆる「ヒヤリハット」が、潜在的にあることを示したハインリッヒの法則を氷山にたとえたものです。

ハインリッヒの法則
▲ハインリッヒの法則

Q-Collaboは、単一企業や工場の枠を超えて、品質管理情報のチェーンを作り出すことにより、サプライチェーンに依存するモノの流れや、製造業のグローバル展開にも対応することを前提にした分散協調型・品質チェーンマネジメントシステムです。本システムはリッチクライアント技術であるCurlによって制作されています。
(関連取得特許:特許第4642110号)

Q-Collaboのシステム概要

クオリティコラボレータとは?

  • 完成品メーカーと部品メーカーなど複数の企業や部門がインターネットで連携して一貫した品質管理を行うための「分散協調型・品質チェーンマネージメントシステム」です。
  • 調達・生産・物流という物の数量管理だけを行うSCMを補完し、品質の軸でサプライチェーンに一本の道を通します
  • クオリテックが各種製造業のアプリケーションを開発してきた経験と、リッチクライアント技術(Curl)の日本での先駆的かつ豊富な経験を生かして開発した、幅広い製造業向けコラボレーションシステムです

主な機能と画面

主な機能と画面

こんなニーズにおこたえします

  • 設計情報に伴う品質管理情報を完成品メーカーから末端の部品メーカーまで(また逆も)双方向に確実に伝え共有することにより、高い品質の製品をスピーディに開発したい
  • 設計変更時の品質管理情報の追加・変更を双方向にリアルタイムに伝えたい
  • 高精度の3Dグラフィックスを使って物の形状に関する正確な品質管理情報を共有したい
  • 設計、生産、市場の品質情報を企業間で共有し問題点に対して市場へ迅速な対応をしたい
  • 共有する情報は、その情報を生成する企業が責任を持って管理し、許可された企業がオンデマンドでそれを参照し統合して利用できる。情報のコピーは持たないようにしたい(どこにも全体情報を持つサーバーは存在しない)

構造と特長

クオリティコラボレータの構造と特長は以下の図のようになっております。

構造と特長
▲構造と特長
分散環境・協調の仕組みと特長
▲分散環境・協調の仕組みと特長

Q-Collaboのメリット

設計のスピードアップ

Q-Collaboよる品質管理情報チェーン参加企業は、サプラーヤーと顧客企業の品質情報を同時に、同じ参照できるため、設計・開発の効率化を図れます。

品質管理情報の知識データベースの生成

Q-Collaboによる製品、工程、品質情報の関連付け作業をとおして、自社の情報のみならずチェーン参加企業の製品、品質情報とリンクした知識データベースが構築されます。

多様な品質管理情報検索

設計から生産工程、物流にいたる広範な検索が可能になります。Q-Collaboで連携している企業間では、自社の範囲をこえた品質管理情報も対象とすることが出来ます。

グローバル生産への対応

グローバル生産によって発生しがちな、部品や製品の品質のバラツキについて、正確な情報をフィードバックし原因の明確化と情報の共有に役立ちます。