プロダクト
Curl導入事例
【CASE.1】Curl導入例 株式会社ネクサス様
迅速な意思決定を支援する経営ポータルシステムに Curl を採用
『Yahoo! BB」や「BBフォン』などのブロードバンド関連サービスを始めとする個人向けデジタル関連機器の販売、企業向けOA機器やソフトウェアの販売、Webマーケティング業務など、幅広いビジネスを手がける株式会社ネクサス。意思決定を的確、且つスピーディーに行う経営情報システムの強化に『Curl』を採用した。
導入の背景
ネクサスは、創業以来常に変化するお客様のニーズを的確に捉え、多様なチャネルを通して、商品・サービスを提供し、急成長を続けている。主な事業としては、 ADSL や IP フォンなどのブロードバンド関連商材を取扱うインフラ回線取次ぎ事業、家庭用セキュリティ機器を販売するセキュリティ機器事業、法人向けに OA 機器の販売を行う通信機器事業、法人向けに PC 、ソフトウェアの使用方法の教育を提供する情報機器事業及びインターネット広告と E コマース事業を展開する Web プロモーション事業がある。
昨年、第二の創業期として掲げた「価値創造ビジネスを多角的に展開する成長企業」というヴィジョンを具現化するためには、これまで以上に「お客様がどんな商品やサービスを欲しがっているか」を理解し、次なる布石を打っていく必要がある。しかしこれらの情報を把握するシステム基盤は十分なものではなかった。現在稼働している仕組みは、各営業所が日々の売上情報をエクセルシートで管理本部に送付。受け取った管理本部は、それらのデータを手作業で事業部毎に集計し、更に経営者が販売状況を把握するための営業報告資料を作成していた為、多大な時間を費やしていただけでなく、必要な情報をタイムリーに見ることができないという問題があった。
こうしたことの背景により、経営者がトレンド指標を素早く把握し、意思決定に繋げる経営支援システム構築のプロジェクトに着手したのである。今回第 1 フェーズの開発として、販売管理のデータベースを作成し、これまでのエクセルファイルのやり取りを見直し、各部署が直接Web上で入力できるようにした。データベースに格納されたそれらの情報を日次、月次単位で部門毎、商材毎、チャネル別に販売状況や損益状況を確認できる経営情報ポータルシステムを開発。そのフロントエンドに Curl が採用された。システム設計は、 BSC (バランスドスコアカード)を用いた業績評価マネジメントのコンサルティングを行うアットストリームコンサルティングが、システム開発においては、日本で初めて Curl を導入、開発経験のある東明エンジニアリングが担当した。
CURL導入のポイント
今回、ネクサスが Curl を採用する上で、次の要件が求められた。
1この経営情報ポータルの利用者の殆どは、意思決定者である役員の為、外出先から頻繁に利用するケースが想定される。 128K 以下のデータ通信環境下でもストレスを感じることなく情報を閲覧できること。
2情報を素早く把握する為には、販売データを単純にテーブル形式で表示させるだけではなく、それらを様々なグラフを用いて視覚的に表現できることが必要。更に表現力や操作性も従来の Web アプリケーションでは実現できないようなユーザライクな表示を可能にしたい。
3同じ情報であっても、役員の個別の役割やニーズに応じて、異なる情報を収集しがちであり、その人固有の視点でデータを分析できることが必要となる。クリック一つで経営者が自分の思考スタイルで情報をドリルダウンできること。
4経営者にとって使いやすく役立つ経営支援システム、すなわち操作性がよく瞬時に情報を把握できるシステムというものは、常に UI の変更が求められる。柔軟な開発及び生産性の高さが従来の言語に比べて優れていること。
5ナローバンド環境下での快適な実行だけではなく、客先やネットワーク接続できない場所でもオフライン状態で実行できること。
今後の展開について
「今後、経営情報ポータルに反映する情報を充実化していく為、基幹システムのデータと営業支援システムのデータを連携した統合データベースの構築は欠かせません。その統合データベースを核に、次フェーズでは、業績多面分析の構築を予定しており、分析用途に応じて Curl での実装と OLAP ツールでの実装の両方を考えています。また、オフライン実行に関しては、 Curl の次バージョンで組み込まれる OCC ( Occasionally Connected Computing )機能の搭載を待って実装を検討したいと思います。」と経営企画室 秦主事はは語っています。
システム構成図
経営情報ポータルシステムモデル図
経営情報ポータル画面イメージ