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幼稚園の送迎バスにリアルタイムを求める理由とは?保護者を取り巻く環境も徹底解説

幼稚園の送迎バスにリアルタイムを求める理由とは?保護者を取り巻く環境も徹底解説
| 2025.02.09

送迎バスは毎日の送迎時間を節約できるため、保護者にとって非常に便利です。利用するためには幼稚園に事前に申し込み、決められたバス停で運転手や添乗員に子どもを預けます。送迎バスがあれば遠くの幼稚園にも通わせられるため、園探しの選択肢もぐっと広がるでしょう。

利便性に長けた送迎バスですが、調べてみると保護者はさらなる利便性向上を求めていることがわかりました。この記事では保護者の送迎バスへの要望と解決に導くシステムをご紹介します。

送迎バスにおける保護者の悩み/「待ち時間」

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送迎バスが到着する前にバス停で待機することは利用者として大切なマナーです。しかし、想定以上に待ち時間が長いと不安になったり、イライラしたりする可能性があります。

では、なぜ時間どおりの到着を望むのでしょうか。保護者を取り巻く環境の変化から考察していきましょう。


保護者を取り巻く環境とは
近年、共働き世帯が増加しています。1980年では専業主婦世帯が共働き世帯の2倍でしたが、2000年頃に共働き世帯が上回りました。現在は共働き世帯が専業主婦世帯の2倍と反転し、その勢いはとどまることを知りません。原因は物価高騰や将来への不安などが考えられ、国には頼れないという寂しい現状が伺えます。

未就学児の保護者は両方が就労していた場合、子どもの預け先に保育園を選ぶことがほとんどです。保育園は保護者の就労が条件で0歳から利用できる福祉施設で、利用時間が長いためフルタイムでも対応できるメリットがあります。(親の病気も含む)

一方で、幼稚園は満3歳から入園可能な教育機関のため、保護者の就労は問いません。そのため、保護者が専業主婦または専業主夫だった場合、入園の選択肢は幼稚園のみとなります。利用時間も9時から14時までのため、フルタイム勤務だとお迎えができません。

しかし、近年は幼稚園に通わせながら保護者が就労しているケースも少なくありません。子どもを幼稚園に送り出してから迎えに行くまでのスキマ時間で働く保護者が増えているのです。「家事育児の息抜きになる」という声も多く、短時間勤務を支援するアプリやサービスも増えてきていますね。

保護者が就労を開始した場合、幼稚園から保育園に転園する選択肢もあります。しかし、保育園を利用するためには保護者は自治体によって決められた時間以上の就労が必要です。退職した場合、一定期間内に新しい勤務先が見つからないと退園の可能性も出てきます。その点、幼稚園は基本的には保護者の就労を問わないため、気負うことなく自分のペースで働けるメリットがあるでしょう。



保護者が送迎バスに望むこととは
送迎バスを利用している保護者は、安心安全な運行とともに、時間どおりに到着することを望んでいます。時間に余裕を持ちたくて送迎バスを利用しているからです。

保護者を取り巻く環境は年々厳しくなっています。物価高は歯止めがかからない一方で賃金は上がらないため、短時間でも働かなければいけない家庭が多いのは明らかです。長年問題となっている少子化が改善されないのも当然ではないでしょうか。核家族の増加も一因となり、子育て世代の負担は増えるばかりです。


家事育児は時間との勝負と言われています。タイムパフォーマンスという言葉が流行しているように、限りある時間を効率よく使いたい保護者は少なくありません。つまり、なかなか到着せず、バス停での待ち時間が増えると、保護者は「もったいない」と感じてしまうのです。子どもが飽きてしまい、機嫌が悪くなる可能性もあるでしょう。悪天候の場合は待ち時間が長いと体調が悪くなる可能性も否定できません。

送迎バスは忙しい保護者を支える重要なサポートを担っています。交通渋滞に巻き込まれたり、職場と幼稚園が真逆で不便だったりという悩みを解決するために利用しています。到着時刻を正確に把握することは送迎バスを利用する上で、必要不可欠な条件かもしれません。



バスが時間どおりに到着できない理由とは
保護者の要望どおりにバスが定時で到着できない理由とはなんでしょうか。大きく分けて以下の3点が考えられます。

・交通渋滞
・気象の影響
・他の利用者の遅刻

道路が混んでいたり、信号機トラブルが発生したり、交通による影響は予測できません。衝突や接触などの事故に巻き込まれる可能性もあります。また、気象の影響は季節によって傾向があるため、交通渋滞よりは予想しやすいです。しかし、豪雨や吹雪などの悪天候は交通事故を招く可能性があります。交通状況と気象の影響は関連して考えなければいけません。

一方で、他の利用者の遅刻も到着が遅れる原因のひとつです。乗車予定なのに姿が見えないと、送迎バスは発車できず、待機するしかありません。遅れて乗車した場合、運転手はタイムロスを減らそうと急いでしまい、思わぬ事故につながる可能性もあるのです。

幼稚園は送迎バスが必ず時間どおりに到着するという保証はしていません。ただし、スムーズな運行を実現するための努力はしています。そのためには保護者の協力も必要不可欠と言えそうです。

解決のキーワード「リアルタイム」/位置情報管理システムとは?

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送迎バスに関する保護者の要望や原因を解説してきました。保護者を取り巻く環境に配慮し、幼稚園はスムーズな運行を心がけています。保護者も時間どおりの到着を願う一方で、遅刻をして他の利用者に迷惑をかけたくないと感じているでしょう。

両者に恩恵をもたらす手段としてご紹介したいのが位置情報管理システムです。位置情報管理システムは位置情報の把握と収集を通じて、安全性の向上に貢献してくれます。

弊社では位置情報管理クラウドシステム「iHere(アイヒア)」を提供しています。ここからは「iHere」がもたらす利便性や特徴を解説するので、ぜひ導入をご検討ください。



リアルタイムで位置情報がわかる
「iHere」が提供するメリットのひとつが、リアルタイムで送迎バスの位置確認ができることです。送迎バスの現在地が正確に把握できると、家を出る時刻が予測可能になり、忙しい時間帯にも行動がしやすくなります。気持ちに余裕が生まれるため、外出もしやすくなったという声もあります。到着時刻より遅れていても現在地が把握できると保護者の安心感につながるため、非常に便利な機能です。


スマートフォンを利用する
「iHere」は車両搭載専用GPS装置の代わりに、スマートフォンを利用して位置情報を管理します。既に所有しているスマートフォンにアプリをインストールするだけなので、保護者に金銭的な負担はかかりません。アプリで確認できるため、外出先でも気軽に現在地が把握できます。

スマートフォンを利用するので、導入コストが抑えられる点も「iHere」の大きなメリットです。幼稚園側は別な用途で導入済みのスマートフォンがあれば、それを利用することでシステムを使用できます。手軽に導入できる点も評価され、経営者の82%に「利用したい」と回答いただいています。



利用予約機能が使える
3つ目のメリットは乗車予約や乗車キャンセルが可能なことです。「iHere」には利用予約機能が搭載しており、欠席時に送迎バスのキャンセル連絡を受け取れます。運転手や添乗員は乗車人数を的確に把握できるため、「なかなか来ない」とバス停で待つ必要がありません。また、利用者がいない場合はバス停をスキップできるため、スムーズに次のバス停へ向かえます。

以上の3つのメリットは、送迎バスにおける保護者の悩みを解消に導くことが期待できます。幼稚園にとっても業務の効率化が叶うため、送迎バスを介して両者の信頼関係構築にもつながるかもしれませんね。

まとめ

子育て世代を取り巻く環境は常に変化しています。保護者の負担を減らし、子どもの健やかな成長のためには、さまざまな角度からのサポートが必要でしょう。

幼稚園は保護者の悩みに耳を傾け、解決に導ける心強い存在です。その一環である送迎バスは、多忙な保護者をサポートする手段として、これからも重宝されていくでしょう。そして、よりよい運行の実現のために、リアルタイムを重視してはいかがでしょうか。

東明エンジニアリング株式会社
ITソリューション部

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