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幼稚園までどれくらい?保護者が気になる送迎バスと距離についてまとめてみました
幼稚園は発達が著しい時期に小さな子どもが通う教育施設です。幼い子どもを預け、成長を支えてくれる場所として、保護者はどこに入園させようか慎重になりますよね。では、「幼稚園選びの決め手はなんですか?」という質問に、保護者の皆さんはなんと答えているのでしょう。最も多かった答えが「家から近いこと」です。そのあとに「雰囲気がよいこと」「教育内容がいいこと」などがあげられます。つまり、3年間ほとんど毎日利用する場所として、通いやすさは保護者にとって最初に確認しておきたいポイントなのです。
今回は、幼稚園までの登園方法や距離、登園の際に気になることについてまとめてみました。今後の幼稚園選びの参考にしてください。
幼稚園の登園方法は?
幼稚園に通うためには主に4つの登園方法があります。具体的に見ていきましょう。
直接送り届ける方法【徒歩、自転車、自家用車】
徒歩、自転車、自家用車は、保護者が子どもを幼稚園まで直接送り届ける方法です。
徒歩は幼稚園と自宅が近いときに用いられる方法で、子どもと一緒に散歩気分で登園できます。子どもが無理なく歩ける範囲であることが望ましいです。
自転車は徒歩だと少し遠いと感じる場合におすすめです。送迎の際は道路交通法に従って乳幼児座席の設置とヘルメットの着用が義務となります。
徒歩と自転車は、行きと帰りも同じ方法を使う場合、保護者は一日に2往復する必要があります。幼稚園の基本教育時間は9時から14時までの5時間程度です。(預かり保育を除く)この時間内に2回動かなければいけないことを考慮した方がよいでしょう。
自家用車の利用は、いつでも使える手軽さと悪天候でも子どもに負担がかからないというメリットがあります。車社会と言われる地方では自家用車の所有率は高く、送迎に利用している保護者も多いでしょう。自家用車と普通自動車運転免許の所有が必須な点と渋滞に巻き込まれる可能性を除けば、便利な登園手段と言えそうです。
子どもをバス停で預ける方法【送迎バス】
前述した3つの手段と異なり、決められたバス停で子どもを引き渡すのが送迎バスです。保護者は子どもをバス停まで連れていけばいいので、送迎時間を節約できるというメリットがあります。徒歩や自転車で困る悪天候も送迎バスなら気にならず、渋滞に巻き込まれて登園時間や出勤時間に間に合わないなどの心配もいりません。
送迎バスがあるかないかを重要視して園を選ぶ保護者も多いでしょう。ただし、送迎バスの運行率は1877施設のうち352施設と2割弱にとどまっており、決して高いとは言えません。都市部においては自家用車を所有していないファミリー層が49%と半数近くに上ります。やむを得ず遠くの幼稚園に通わなければいけない場合は送迎バスがないと非常に不便です。また、保護者の体調不良、産前産後で身動きが取りづらいときなど、送迎バスがないと困る家庭は多いでしょう。需要が高まる一方で、供給が追いついていないことが伺えます。
送迎バスで気になること/距離はどれくらい?
先ほど、送迎バスは送迎時間を節約できるため非常に重宝されている登園方法だとお伝えしました。一方で、送迎バスで気になることはないか調べていると、距離について不安に感じている保護者が多いこともわかりました。子どもを通わせられるかという視点において、時間と一緒に考えなければいけないのが距離の問題です。では、どのような悩みがあるのか詳しく見ていきましょう。
自宅からバス停までの距離
ひとつ目に気になるのが自宅からバス停までの距離です。バス停がどこに設置されるかは幼稚園の判断になります。家の前まで送迎してくれるのか、複数の子どもが一か所に集まるのかは、その年の利用状況で異なるため事前に確認が必要です。バス停まで距離がある場合、子どもと一緒に歩くと予想以上に負担に感じるというケースも考えられます。送迎バスを利用していても、バス停が遠いとかえって時間がかかってしまうという可能性もないとは言い切れません。バス停まで自転車で向かう保護者もいますが、雨や雪といった悪天候も考慮する必要があります。また、送迎バスから降りた後も、バス停から自宅が遠いとたくさん遊んできた子どもが疲れて歩けなくなる可能性も考えられます。
バス停から幼稚園までの距離
次に気になるのが、バス停から幼稚園までの距離です。社会福祉法人日本保育協会が令和3年に調査したデータによると、送迎バスの平均所要時間は約48分です。たとえば、自宅から幼稚園までが30分の距離でも、送迎バスは何か所もバス停を回り子どもを乗せていくため時間も距離も長くなってしまいます。また、行きと帰りでルートが異なり、朝は10分でも帰りは40分かかるといったケースも十分考えられます。
さらに、小さな子どもが送迎バスに長時間乗車することを不安に感じる保護者もいるようです。未就学児はまだまだ飽きやすく、落ち着かないことが多いので心配するのは当然のことですよね。一方で、友達と会話が弾んだり、景色を眺めながら子どもならではの面白い発見をしたりという声もありました。気になる方は、送迎バスの中で添乗員がどのような工夫を行っているか聞いてみるとよいでしょう。
幼稚園から自宅が遠くて困ったこととは
送迎バスに関する距離についてお話してきました。送迎バスを利用したい理由は様々ありますが、教育内容や雰囲気が好きなので遠くても通わせたいという保護者もいます。
では、送迎バスがあるから遠くても大丈夫と思っていたけれど、実際に利用して困ったことはないのでしょうか。
早退でお迎えが大変
多くの幼稚園では、体温が37.5度を超えると保護者にお迎えの連絡をします。また、著しく具合が悪いと判断されたときも、連絡を受けたら速やかに迎えにいかなくてはいけません。その場合、幼稚園までの距離が遠いと迎えにいくまでが大変という問題があります。職場が遠くて困ったという経験もあるようです。また、自家用車がない場合は迎えに行く手段としてタクシーを使わなければいけないため、お金もかかってしまいます。年長になると免疫が強くなり発熱の回数は減少しますが、年少はまだまだ油断できません。
また、運動会、参観日、お遊戯会など行事がある場合も、幼稚園までの距離が遠いと大変という声もありました。保護者が一緒の場合は送迎バスは運行しないパターンがほとんどのため、帰りは子どもを連れて遠い距離を帰らなければいけません。
トイレや体調不良への心配
幼稚園までの距離が遠いと、子どもに負担がかからないか不安になりますよね。たとえば、入園可能な満3歳だとトイレトレーニングの真っ只中という子どもはたくさんいます。昼間のおむつ外れは3~4歳が多いとされていますが、おむつをしないでバスに長時間乗せると漏らしてしまわないか心配になるでしょう。バスに乗せるときだけおむつを履かせてほしい保護者もいれば、それだとトイレトレーニングが進まなくて困るという保護者もいるかもしれません。どのように対応していくべきか幼稚園と相談する必要がありますね。
また、バス酔いしやすい子どももいるでしょう。何度乗車しても慣れない場合は、体調面を考慮して送迎バスの利用は控えた方がいいかもしれません。それでも家庭の事情により利用しなければいけない場合は、不安点について遠慮なく幼稚園にお話してみましょう。
送迎バスの利用を快適にするために
送迎バスは忙しい保護者にとって心強い存在です。送迎バスを利用したいときは、自宅付近が送迎ルートに入っているか、他の子どもがどのように乗車しているのかなど、いろいろと園側から情報をもらうことが大切です。
また、幼稚園から距離があればあるほどバスの到着時刻がズレやすくなることは考慮しておきたいですね。バス停で待つ時間が増えるかもしれませんし、なかなか到着しないと不安になることもあるでしょう。
そのような保護者の不安解消のために役立つのが位置情報管理システムです。東明エンジニアリング株式会社(https://tohmei-eng.com/)では、位置情報管理クラウドサービス「iHere(アイヒア)」(http://trasco.jp/iHere/wp/)を提供しています。位置情報の把握、収集を通じて業務効率化を図り、安全性の向上に貢献してくれる画期的なサービスです。
「iHere(アイヒア)」は多くの人が所有するスマートフォンでバスの現在地をリアルタイムで確認できます。送迎バスがどこにいるのかを把握できれば到着時間を合わせやすくなり、なかなかバスが到着しないという不安も解消されます。
また、「iHere(アイヒア)」にはバスの利用予約機能も搭載されているので、利用者がいない場合はバス停のスキップが可能です。園側は予め乗車人数を把握できるため、スムーズに子どもを乗降させられて業務の効率化につながります。子ども、保護者、幼稚園、みんなが快適に利用できたらいいですね。