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時間をうまく使うために!幼稚園の送迎バスのメリットと気になるデメリットを徹底解説
身近な交通手段に、バスは欠かせない存在です。路線バスは街中ですれ違う頻度は高いですし、高速バスは新幹線や飛行機と比べて格安なので、交通費を抑えたい方に重宝されています。
そして、子どもがいる家庭では、送迎バスを真っ先に口にする方もいるのではないでしょうか。私も小さい頃は送迎バスで幼稚園に向かい、帰りも友達と一緒に乗っていました。今は、近所の幼稚園、少し遠くの幼稚園の送迎バスが家の前を通るのをよく見かけます。
小さな子どもがいる家庭では、送迎バスがあるかないかを基準に幼稚園を選ぶ保護者も多いでしょう。では、どうして送迎バスは利用されているのでしょうか。利用していて困ったことなども一緒にまとめてみました。
送迎バスを利用したい理由とは
送迎バスが利用される主な理由を4つご紹介します。
・送迎の時間を節約できる
・家族が体調の悪いときに助かる
・まっすぐ家に帰れる
・違う年齢のお友達ができる
ひとつずつみていきましょう。
送迎の時間を節約できる
まずはじめに、送迎の時間が節約できる点は最も大きなメリットと言えるでしょう。小さな子どもがいると育児に追われて、時間というものがとても貴重だと痛感させられます。思いどおりにいかないことだらけですし、家事も休みなしなので時間はいくらあっても足りません。そんなとき、送迎の時間を節約できるバスは非常に重宝されています。
少しでも時間を確保できると小さな家事をこなせたり、ほんの少しでも休憩できたり、自分の時間に使うこともできます。また、職場が幼稚園と逆方向で時間がかかったり、幼稚園までの距離が遠かったりという問題点も送迎バスなら解決できますね。
家族が体調の悪いときに助かる
バス停は自宅近くに設定されることがほとんどです。たとえば、自分が熱でフラフラしていても、バス停まで連れて行けば子どもを登園させることができます。子供の登園中は家で休めるので、そこまで行けばなんとかなると思えば、頑張れますね。また、出産したばかりで赤ちゃんを抱えながら上の子を送迎するのが難しいから、という理由もよく耳にします。
まっすぐ家に帰れる
幼稚園に迎えに行くと、子ども同士が遊び始めてなかなか帰れないこともあります。他の保護者がいるなかで「早く帰るよ」と大きな声を出すのも気が引けますし、言うことを聞かない子どもにイライラする姿も見せたくありません。
一方で、送迎バスを使えばバス停と家の往復のみですむので、まっすぐ家に帰ることができます。また、保護者同士の交流が苦手な方には世間話をしなくていいので助かりますね。
違う年齢のお友達ができる
送迎バスには同じクラスの友達だけが乗るわけではないため、年齢が違うクラスと触れ合うことができます。顔ぶれが同じなので、しばらくすると仲良くなることもあります。年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんにお世話してもらったり、自分より年下の園児がいたらお世話をしたりするかもしれません。人見知りが直った、自立心が芽生えたなどの気持ちの面で成長が見られたという声もあるようです。
送迎バスの問題点とは
一方で、デメリットもあるので見ていきましょう。
・到着時間を合わせる必要がある
・園での様子が聞けない
・置き去り事故の可能性がある
・利用料金がかかる
詳しく説明していきます。
到着時間を合わせる必要がある
送迎バスの最も大きなデメリットと言えば、到着時間についてではないでしょうか。
送迎バスを利用する際は、到着前に必ずバス停で待機する必要があります。遅れるとバスが出発できず、他の利用者に迷惑をかけてしまいますよね。また、時間どおりに待っているのになかなか到着しないこともあるでしょう。道が混みやすい雨の日などは交通状況が変わりやすいので、到着時間がズレることは珍しくありません。
このような悩みを解決した方法に、「位置情報管理システム」というものがあります。後ほど詳しくご紹介していきます。
園での様子が聞けない
幼稚園まで送迎する保護者は、担任の先生からその日の様子を直接教えてもらうことができます。一方で、送迎バスの場合、添乗員の先生はいますが、乗り降りを素早く行わないといけないためゆっくりと会話をすることは難しいです。園での様子が詳しく知りたい方、先生とコミュニケーションを密に取りたい方は、ご家庭での送迎も考慮に入れる必要があるでしょう。
置き去り事故がある
近年、送迎バスに置き去りにされる事故が多発しました。車内に取り残されて、熱中症で亡くなるという悲しい事件は二度と起きてほしくありませんね。現在は、国によって対策が施され、所在確認や安全装置の装備が義務化されたり、安全徹底マニュアルが作成されたりしています。それでも不安がある方は利用を控えた方がいいかもしれません。
バス代がかかる
2019年10月に開始された幼稚園無償化の中には、残念ながらバス代は含まれていません。基本的に給食費と同じく、バス代は有料になる場合が多いです。園ごとに料金は異なりますが、出費を抑えたい方は自分で送迎することも視野に入れた方がいいでしょう。
送迎バスの悩みを解消!/位置情報管理システムとは
ここまで送迎バスについてお話してきました。個人的には、時間に関するメリットとデメリットが非常に大きいのではないかと思います。送り迎えの時間を節約できるというメリットの裏には、到着時間を合わせなければいけないというデメリットがありましたね。
小さな子どものいる家庭は、朝や夕方は忙しく、一分一秒が戦いです。たとえば、10分遅れるならその10分で食器洗い乾燥機を動かせるなど、こなせる家事はたくさんあったりします。バスの到着予定を把握できたらもっと時間を有効活用できるのに、と思う方は多いでしょう。
そんな悩みの解消のために送迎バスに導入されているのが、位置情報管理システムです。
位置情報管理システムとは、位置情報を把握、情報を収集して、業務の効率化を上げるシステムのことです。運送業に導入されることが多いのですが、バスの到着予定を少しでも正確に知りたいという要望から、送迎バスにも活用されています。
主な機能は以下になります。(位置情報管理クラウドシステム「iHere」より)
・リアルタイムで地図でバス位置確認ができる
・何個前のバス停を出発したかを通知してくれる
・バスの利用予約ができる
デバイスは多くの方が持っているスマートフォンなので、いつでもどこでも確認することができます。外出先でも到着予定がわかるのは心にゆとりが持てて助かりますね。
また、到着予定時刻が把握できると、悪天候や熱中症アラートが発表されているときに待機場所で長く待ち続けなくてすみます。到着が遅れていても、今どこにいるかを把握できれば、待機場所でイライラすることも不安になることもありません。
園の職員からは、保護者の方たちがバス位置を直接把握する事ができると、朝夕のバス位置の電話問い合わせが減るので、園児の対応に集中できて助かると言う意見もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現代は、共働きが増え、核家族化が進み、家事育児に対する大変さは増しています。一日はたったの24時間しかないため、その時間を上手く使おうと毎日奮闘しているのです。
そんな子育て世代の負担や園の職員の負担を減らせるように、幼稚園は送迎バスというサービスでこれからも皆さんを支えていくでしょう。また、少しでも利便性を上げるために、位置情報管理システムのような先進的なサービスはこれからも増えていくでしょう。このような思いやりが、少子化対策にもつながればいいなと思います。